筆の花俳画展

この度は、「筆の花 俳画展」へお越しくださいまして、ありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。 

私たち「筆の花」俳画教室会員は、身近な自然の命や暮らしを見つめ、楽しみながら描いています。

俳画は、「余情の芸術」とも言われますが、おおらかで親しめる画です。

簡素な画と大胆な余白により、見る人一の想像力を引き出すような余情・余韻を大切にしています。

しかし、ただ簡素に描けば俳画というわけではありません。

写生の積み重ねにより、必要不可欠な線が見えてくることが大切です。

その最少の線で対象の特徴を表現できること、特に、対象への感動が大切です。

俳句は、世界で一番短い詩です。

俳画も同じく最少の運筆で俳句の心を画に表現したものといえます。

俳画は「入り易く極め難し」といわれますが、率直に表現し、自分らしい画を描けば、自ずと個性的な画となります。

私たちは、まだ未熟で、お手本からの表現に留まらず、自分の眼と心でとらえ、表すことが課題です。 

画と俳句（賛）との響き合いによる詩情を醸し出せているか自信はありませんが、ご笑覧いただければ幸いと存じます。

「筆の花」俳画教室会員一同