長崎街道

松原宿
~長い歴史を刻んだ宿~

 松原宿は、江戸時代、大村宿と彼杵宿の間に休憩をとる宿場として知られていました。距離も20kmと短かったので、小さな宿場だったそうです。
松原宿の町並み
▲松原宿の町並み

 餅の浜踏切でJR線路を横切りると海岸に出ます。
山道が多かった長崎街道の旅も、この太陽の明るい光が、海に反射し、明るく開放的な気分にさせてくれます。
海に沿って歩いていると、大村湾の松原海岸にある小さな島(半島)が突き出ているのが見えます。

旧松屋旅館
▲旧松屋旅館

 松原宿に入ると、当時の面影が残る町並みが広がっています。
中でも、松原宿に古くからあった旧松屋旅館。江戸時代は休憩所、明治~昭和40年までは、旅館として親しまれていました。
現在、営業はしていませんが、地域情報発信の場として多くの観光客で賑わっています。旧松屋旅館は、休日、イベント時には開放されており、自由に内部の見学ができます。
当時は、戦争があった時代。この旅館に宿泊した多くの兵士たちの楽しい宴の姿が目に浮かぶようです。

 中には、80枚ほどの松原宿の昔の写真が貼られ、今では珍しい、江戸時代の手鏡や農業道具、一斗升などもおいてあり、ちょっとした資料館のようになっています。なんだか、江戸時代の暮らしぶりをちょっとのぞいているような気分になりますね。
手鏡
▲手鏡
一斗升
▲一斗升
長崎街道 松原宿 ひなまつり 3/5(土)/~4/10(日)まで開催
▲長崎街道 松原宿 ひなまつり 3/5(土)/~4/10(日)まで開催

 さらに、この旧松屋旅館では、3/5(土)~4/10(日)まで「長崎街道 松原宿 ひなまつり」が開催されます。今年で5回目となるひなまつり。
今年は、20組くらいの表情豊かなおひなさまたちが2階の広場いっぱいに飾られます。中には、明治時代ぐらいの珍しい泥人形の姿もあるそうです。
問い合わせ:0957-55-1533(松原宿活性化協議会 猪股会長)

へこはずしおこし
▲へこはずしおこし

 ここ松原宿には、300年も続く伝統の味があります。
原料は、米や自家製の水飴、黒砂糖とシンプルな素材。軽い歯触りとコクのある黒砂糖の甘さが特徴の「へこはずしおこし」です。
男性の下着を「へこ」と言って、今でも利用している人がいますが、あまりのうまさに、その「へこ」がはずれていることにも気づかなかったという故事からこの名がついたといわれています。
そんな「へこはずし」も今や9代目となり、この松原宿の歴史と共に時を歩んでいます。

 気持ちの良い海岸沿いを経て、大きなお相撲さんの墓や伊東家の五色塀、珍しい肥前鳥居…とにかく歴史の古さを肌で感じられる旅でした。長い歴史を刻んできた町並みを眺めながら町を歩いていると、昔の人たちの賑やかしい声が聞こえてくるのかもしれませんね。

 次は大村宿へ参ります。


長崎街道を歩こう!

【彼杵宿】
○江戸時代の国名/肥前大村藩
○現在地/長崎県大村市松原本町
○アクセス(どちらも長崎方面からと考えて)/
  電車…JR大村線松原駅から徒歩で約5分
  車…長崎自動車道大村ICから車で約20分
○まつり/松原宿再発見ウォーク(2月)、松原宿ひなまつり(3月中旬~4月上旬)、松原くんち(11月)

【旧松屋旅館】
○所在/長崎県大村市松原本町
○営業時間/10:00~16:00
○定休日/月~金曜休み
○入館料/無料
○アクセス/
  電車…JR大村線松原駅から徒歩で約5分
  車…長崎自動車道大村ICから車で約20分

【参考文献】
『長崎街道を行く』 著/松尾卓次 発行/葦書房
大村観光ナビ (http://www.omuranavi.jp/

【写真&資料提供】
大村市観光振興課
松原宿活性化協議会 猪股会長

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